ほしといしと占いのみかみまきのサイト

あおいとりプロジェクト

イギリスのテレビドラマ『ROME』

2016年02月17日|Impression, やまねこクロニクル

★次の鑑定予定は2月22日ウラナイトナカイです。
10:00~13:00 水晶リーディング練習会
14:00~21:00 通常鑑定です。
※19:00~21:00ご予約いただいています。

青い鳥おみくじまだあと10枚くらいあります。よかったらどうぞ。
・2月3月のスケジュール更新しました。

2月20日は長野で石合宿という名のイベントです。
ご近所の方はもちろん歓迎ですが、
上田の駅前で宿を取るか日帰りできる方はどうぞ!
お問い合わせはリンク先にあります、水沢さんへどうぞ。
わたしも水沢さんもてんびん座なので、どなたでも歓迎いたします!
只今このために新作アクセサリーを作っております~

***

ちょっと前に読んだ「リスボン日記」で、
ヤマザキマリさんが絶賛していたドラマを見終わりました。
これはちょっと、小さいお子さんとかがいると
みられないエロさと残忍さです。
陰謀に次ぐ陰謀で、どきどき。
でも、ローマオタクのヤマザキさんご家族が
面白いっていうくらいリアルだったりするのでしょう。
ちょっと私が習った歴史と違いますけど・・・

見を終わって、やっと落ち着いたところ。

小道具やセット、衣装、アクセサリーが凝っていたので
今度の新作は、影響されているかもしれません。
きっとローマ風を作ろうとするでしょう。
あと、クレオパトラも出てくるのでエジプトっぽいかもしれません。

 

このドラマのわたしが思う魅力は、
まず、貴族、市民、庶民、奴隷という階級制度の描き方が斬新。
日本にはない人間模様というか、れっきとした差というか、
奴隷っていうものは人として扱わないというその差が歴然というか。
当たり前というか、扱いの雑さにびっくりします。

 

ここで思ったのが、
「その時代に生まれたというのもその人の運のうち」
ということでしょうかね。
ギリシャ人の奴隷がいるのですが、戦争に負けた国の頭のいい奴隷もいます。
奴隷としてわきまえているのですが、反論したりします。
もともと、奴隷に生まれついた
(奴隷どうしから生まれるとその子は自動的に奴隷。
だから男性の奴隷が圧倒的に不利。
女性は子を産めば何とかなるかもしれないので。)
境遇を含めて運せいなのだなということも印象的ですね。
その中でどう自分を律していくかが大事なのだと思います。
ただの市民であっても、起用されたり出世したりします。
女性たちは本当に男の威信というものをうまく使おうとする。
あとは、神の力のように呪ったり祈ったりします。
呪いをかける人は「人を呪わば穴二つ」的でもあり、
神はちゃんと聞いてくれている風でもあったりしますね。
男も女も、神を大切にしている人がうまくいっている風でもありますが、
いつでも神を大切にできる精神状態にあるわけでもなく、
そこで、うまくいくかの分かれ目的でもあるなあと思いました。

 

このちょっと風味づけという感じで神っぽい雰囲気が
このドラマには在って、信仰心みたいなものが、
人々の生活の中で大切にされています。

 

人としての生き方ももちろんなんですけど(分別というか)、
神に感謝したり捧げものをしたりして身を清めることをします。
このドラマの主要人物たちは、
ある時は戦争などに身を置きながら、
ある時は日常を普通に過ごさなくてはならず、
そのギャップなどの描き方も絶妙ですね。
絶体絶命的な苦境に立たされても、簡単に死んだりしないし、
簡単に成功したり一人勝ちしたりしない。
己を律することで、運が左右されているような作りな気がしますね。

 

でも歴史的というのはちょっとひねってあるので
正しいのか…というのはまあちょっと疑わしいです。

 

が、男性の普通っぽい野心とか
女性の嫉妬や策略を巡るいじわるしまくるなど、
一筋縄に行かず、誰もパーフェクトに聖人ではありませんね。
みんないいところ、悪いところあり、
その人間臭さがなかなか面白いです。

あと、権力者という考え方が
公共の利益を考えて行動しなくてはならない
という、民を飢えさせてはならないという
持てる者の義務みたいな考え方があるということも
面白いなと思ったところの一つ。
「共和国のために」という言い方をします。
貴族でない人は、こういう感覚に欠けている描き方もしています。
貴族の人はここを必ず大事にします。
(時々自分の都合で解釈曲げてる人もいますが)

勝者=正しい(神が正しいとした)
敗者=奴隷(滅び行く定めの者)
が、徹底していて、躊躇がない。
慈悲ってやはりキリスト教の概念ですね。
特に貴族は慈悲情けに屈することを嫌います。
プライドだけで生きています。血筋というのでしょうか。

 

ドラマ通して思ったことが

 

・名を残す=魂の永遠性
・子孫を残す=肉体の永遠性

 

という、ギリシャ哲学を思い出しました。
このドラマの中に出てくるキケロは日本では無名ですが
19世紀まではとても有名な人でした。
正しく生きて名を残し、その生きざまを後世までに伝えたい
というのが、貴族なのかもなあと思いました。
だからみな家の名前を汚すことを嫌がる。
自分の意思などは本当になく、家の名を上げるとか
恥じぬようにとか、この家の人らしくという感じで、
何一つ不自由なく暮らしている人(肉体的に脅威はない)は
精神的な存在にこだわらざるを得ないのかもと思いました。
逆に市民などの、生活がどうなるかわからない人は子孫にこだわるわけで、
子を守り、規律を守り(神を敬う)、言われたことちゃんとやって
お金を稼ぐというのが大事なことなのかもと思います。
高貴な人には自動的に敬意を払い、魂の格差を思っているというか。

 

肉体の安全性が確約されている人でないと、
魂の鍛錬している暇はないみたいなことを
アリストテレスが言っていますが、
そういう精神なども、このドラマには流れているんじゃないかと思います。

 

ただ貞操概念というのはキリスト教なので、
この時代はちょっと欠落しているかもしれませんね。
誓うとか、一夫一婦制とか、無いに等しいです。
離婚結婚も、結構気軽で、びっくりします。

 

ということで、ROME、
今結構値段が下がっていますので
私はDVDを一式買ってしまいました。
ヨーロッパでは大人気だったらしいです。
わたし真すごく面白かったです。最後までノンストップで面白かったです。
歴史の筋がわかっていても、面白い。

 

良かったら見てみてくださいませ。


Profile

みかみまきプロフィール写真
みかみ まき

西洋占星術師&アクセサリーデザイナー、水晶占い師占星術・タロットをまついなつき氏に師事、占星術と水晶透視を松村潔氏に師事しております。詳しいプロフィール

noteつかってます