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あおいとりプロジェクト

「聞く」とは「効く」こと

2016年07月11日|astrology, memo, やまねこクロニクル

(お店日記引用)

蟹座の太陽の時期なので、消化の話。最近、説明をするということの難しさを実感しているときに「ああ聞くっていうのは効くってことだ」とひらめきました。なのでその話をします。

人は言葉の中にそれぞれの主観や意見、見解、イメージ、印象を持っています。だから、基本軸として共通するところがあったとしても、その主観の部分ですれ違いが起こりますよね。なかなかそのイメージの違いを感じながら言葉に幅を持たせて理解している人って少ないんじゃないでしょうか。お互いが自分の言葉の解釈が最良と信じ込んでいる場合、かなりのズレが生じます。その結果、聞いた人の中で言葉の中にこれはネガティブワードとか、これはポジティブだからいいこと言われたというような着色が起こりうる。ポジティブ信仰の人はこういう感じの人が多い気がします。境界線を揺蕩わない、他の可能性を求めず、これだと思い込みはめ込みますね。でも、実際は言葉に善悪とかないと思うのです。占星術的にいうと、言葉は水星が支配している領域だと私は思っていますが、水星のヘルメスは中性、どの世界でも行き来できる神ですよね。発信する側がそれでも、情報を受け止めるとき月の主観やキャパが理解にモノをいうと思います。

同じ聞くでも、理解する人何回どういう形で伝えても理解しない人がいます。理解したと思って情報を仕入れる扉を閉じているというのもありますね。この違いは何かとずっと考えていたのですが、言葉が効いていないのではないか?とはたと思いつきました。言葉を真に理解し相手の意図を汲むというのは、聞いているそして言葉が意識に効いている状態なんじゃないかと。この効いていない人は音が聞いていてもステイせず、理解せず、滑り去っていく感じがします。言霊が体に響かない人ですね。言葉や知識が体に響き渡っていると、シンクロニシティのように自分の中の知識と反応する気がします。理解というのは、コトワリが分解されてパーツとして消化され、自分の実感へと昇華されることなんじゃないかなと私は思っていて、理解することを「呑み込みのよさ」っていいますよね。呑み込めない=承服しないということ。承服は服用するの服で、なんというか呑み込み感があります、笑。腑に落ちるともいいます。「胃は感情と知識と食物を消化する」という考え方が確か「アーユルヴェーダ」にはあってまさしくこれだよなあと。消化スキルレベルによって、理解度というのも変わって行くのではないでしょうか。理解度は消化酵素みたいなもので、自分の中にどれだけ理解のキャパと理解を受け止めるための予備知識があるか?によるのでないかと私は思っています。飲み込んでみたものの、実にならない、身につかないというのも。

つまり、自分が都合のいいところだけを拾って言葉を聞く人というのは、食わず嫌いとか食べ物の好き嫌いが激しい偏りのあるみたいなイメージ。料理の全体を食べず、食べたいところだけをピックアップし、作り手のハーモニーを無視する感じになります。味の違いが判らないけどとりあえず口に入れる食べ方は、意識せず言葉が効いてしまう=防御力低い自他境界線が弱いもらうという状態に似ている気が。語り手の当人が、本当に大事だと思って口にしているポイントが聞き手に聞こえないからくり、理解の違いが発生するのはそういうイメージなんじゃないかとなんとなく勝手にひらめきました。

空気読むという言葉がありますが、空気って吸いますよね?取り込んで、酸素を体に巡らせ二酸化炭素として吐き出す。やはり取り込む行為なんじゃないかなと思うのです。聞いてない人というのはこの空気吸ったらやべえと思ってか思わずか、「空気読まない=そこの空気を吸ってない取り込まない」なのだろうなあと思います。空気読んだけど(吸い込んだけど)、従わず自分を明け渡さない(空気に含まれる毒に耐性がある)という意志が必要な行為なんじゃないかなとふっと思ったわけです(どっかの王族の毒体制訓練か?笑)ちなみに、わたしは空気読んで従ったほうがわたしに利益がなければ(体に悪ければ)従わなくて(吸い続けなくて)いいと思っています、あはは。だからハートのチャクラは胸なんでしょうね。空気入れてはいる肺、その酸素を全身に回す心臓は胸にあります。

空気を読んで相手の意志を理解したうえででも従わないっていうのは、とっても技術とエネルギーがいることでしょうね。いったん相手を受け入れることなるので、多分いいわいいわでやっていると体にたくさん自分の知りたくない(=消化する酵素がない、免疫がないみたいな?)情報がたまって消化不良でかえって毒になりそうな感じがします。消化酵素を持っていない人は無理して摂取しないのが健康にとって正しい。消化力=変化への耐性でしょうから、変化への免疫力が低くなっているときは空気なんて読まない方がいいし、空気読んでない人がいれば怒らず理解する酵素がないんだなと思えばいい気がします。それには善悪はないですよね。でもカリスマ的に意志の電波が強い人もいるので、そういう人のそばにはいかない方がいいと思いますねー。理解して知識が深まることが必ずしも善ではないし、それが人生に役に立たなければ理解しなくていいでしょうし。でも、占い師って結局理解しないと占えないので、ムリクリ理解しようとして体壊す人多いんじゃないでしょうか。相手の言葉の意志に負けて、それが毒として広がり効いちゃうというか。占いは「知識」と「人の感情や欲(=それぞれの主観という善悪価値)」の種類の多様性を知る良い現場で、射手と魚のサインの組み合わせの広がりな気がしています。真剣に聞くのは全身に効く気がするので(全身全霊とかそういう感じ?)、必ずしもいつもいいことではないとも思います。ある程度、空気読まず意識を遮断して流すという技もこのご時世必要ですよね。関係ないけど「空気の研究」という本は名作だと思います(みかみまき)


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みかみ まき

西洋占星術師&アクセサリーデザイナー、水晶占い師占星術・タロットをまついなつき氏に師事、占星術と水晶透視を松村潔氏に師事しております。詳しいプロフィール

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