ほしといしと占いのみかみまきのサイト

あおいとりプロジェクト

土星回帰、サターンリターン

2015年04月20日|astrology, Works, やまねこクロニクル

わたしのネイタルのチャートの
アセンダントに土星が乗っているせいで、
通年、とても気になる天体になっています、土星。
saturn

最初、水星、金星、火星、木星、土星で、
月と太陽を別格にしたときに5番目の惑星なので
5に似たマーク『♄』だとおもっていました。
鎌を表すマークらしいですね。
(木星は4に似たマークなので…というか、どっかでそう聞いた、笑)

 

英語だと「Saturn」、サターンです。
ちなみにサタン様的な悪魔ぽい方のスペルは「Satan」です。

 

この土星をラテン語で綴ると「Saturnus」サトルヌス
ギリシア神話のクロノスと同一視され、土星の守護神です。
クロノスは、ゼウスのお父さんで、子どもを飲み込んだあの人です。
ゴヤの絵は子を食らうサトルヌスというタイトルで、完全に同一視してますね。

 

作物を刈り取るタイミングなどを表す人みたいでもあるみたいで
土星のマークの鎌はどうやら、作物を刈り取る鎌であるみたいです。

ウィキに『黄金時代に地上を統べた王、農耕神とする伝承もあり、
収穫祭で盛大に祀られた。』ということで
Ruler、統治するもの的ないメージでしょうかね。

(もう一人のクロノスがいて、その人と同一人物と思っていたら、
完全に別神らしいですね!私間違えていました。
時の神様だと思っていましたよ。土星。発音が違うそうです)

 
 

土星の公転周期は29.5年くらい。
なので、29年くらいに一度、自分が生まれた時に在った位置に
土星は戻ってきます。これをサターンリターンと呼びます、占星術用語。

 

土星の発見は、歴史が記され始める前、先史時代と言われる時代から
(たぶん農耕が始まったあたり)
その存在を知られていましたが、輪っかがあるのがわかったのは1610年。
ガリレオガリレイによって(彼の手作りの望遠鏡ですね)確認されています。

 

(土星に輪っかがあるのを知る前から
制限とか、リミットとかの象徴として認識されていたのかな
ということに興味ありますが、その辺は知りません…)

土星を考えるときに、ルールを思い出しますが、
ルールって何かを考えた時に
「自分の行動に制限がかかる基準」ということですよね。
ある程度、こうするとかああするとか型にはめること。
型とは壁であり、ここまでという目安です。
そして、自分一人の時はいらないものでもあります。
他人、そして集団であるからこその、ルール。

 

そのラインを決める人とは、強制力や権力を持っていることになり、
心理的であれ、物理的であれ、影響力を持っているということ。
自分の中の土星として投影する対象の人になりやすいわけです。
古典的には権力者、神ということになっていたわけですね。

 

現代では、核家族の中ではお父さんとか、大黒柱。
家族という形で一番権威がある人が土星の象徴となります。
その家族で決定権が一番強い人的でありますね。
居場所の、価値観を決める人ということになります。
(自分で自分にルールを作るというのは子どものころには無理なので
自分に制限をかけてくる人という風になりやすいですね。)

 

自分の生き方や振る舞いに対し、良くも悪くも影響が強い人ですね。
行動パターンの基礎を成す影響力を持つ人。
おじいちゃんや、おばあちゃん、封建的な父親とかがこれに当たりやすいです。

 

長々と土星について説明しましたが、
サターンリターンとは、
土星が一周して、自分が生まれた時に合った位置に
戻ってくることを言います。

公転周期が29.5年ですからそのあたりの年ですね。

 

自分が生まれた家族の中で
行動パターンとして培った生活習慣や価値観などを
いったん棚卸をして、刷新するイベントになりやすいです。

たいてい、とてもつらい試練の時期だし、
大人の階段登るような出来事として起こりやすいですね。
自分の限界の見直しや、がさ入れ、
固定概念を破るようなイベントの発生とか。

 

この間聞いていたラジオの話だと、
日の出から日の入りの明るい時間帯に生まれた人は
(Day chartといいます。太陽が
アセンディセンアクセスラインより上にあるチャート
7ハウスから12ハウス)
社会的なことの問題が起きやすいそうですね。
例えば、忙しく働かなくてはいけない環境や
リーダーシップを発揮しなければいけない状況、
責任を負うことなどになりやすい。

 

それに対して、
日の入りから日の出前に生まれた人は
(night chartといいます。
太陽が1ハウス~6ハウス、
アセンディセンアクセスラインより下にある人。)
心理的に出ます。喪失感とか、恐怖感、プレッシャー
というように現れやすいと言われていました。

 

わたしは、night chartなので、もろ心理的に出ましたね。
自分の名前という固有名詞より、代名詞的に呼ばれることにより、
所属先のない、nobodyとしての恐怖感でした。

 

わたしの土星は蟹土星なので居場所などを求めていたり、
アセンの上にある土星ですから、
自分が何者なのかわからなくなっていたりという感じで、
まあ、ひどい時期でした。大きな変換期でもありました。

 

今から考えると、なぜあんなだったかは思い出せません。
でも土星の改変があったから、自分の中の制限が解除され
新しいルールが儲けられたため、視野は広くなり、
今はそれまでのわたしでは想像できなかった、
ある意味、キャラものすごい変わっていると思います、笑。

 

大きなガサ入れは29歳くらいですけど
土星はチャートの中にある天体とそれなりにアスペクトを取りながら、
一周していきます。そして、人生2回くらいリターンを経験するのが一般的。
(3回目は88歳ごろ。)

 

いきなりドーンと全部が変わるわけではなくて、
少しずつ、疑問や違和感として調整の時間があり、
痛みの時に認識されやすいので、29.5年に一度、
つまり7年強に一度、調整的な出来事として現れています。

 

たとえば、
最初はネイタルの土星にトランジットの土星がスクエアの7歳は
水星期で、学校に入るあたりの時期。
suisei_c
自分の家がすべてだったころにくらべ世界が開け視野が広がります。
学校で他の家のやり方や価値観を目の当たりにする時期。
「うちはうち、よそはよそ!」
という言葉がお母さんから飛び出しそうな感じです、笑。

 

次が14歳~15歳前後、思春期、反抗期。
kinsei_c
親だけが大人ではないと知り、いろんな人に会い、
たいていのことが自分でできるようになる時期。
家庭のルールがいかにローカルルールか、わかってきます。
家族が敷いてきたルール(ネイタルの土星)に
外から来た常識が対立するオポジションの位置に来ます。
まあ、真っ向から向き合ってくれる奇特な人って、
親くらいしかいませんから、社会での予行演習的に
攻撃対象となりやすいですよねえ、余談ですが。

 

次が21歳ごろ、またスクエアになります。
親と真っ向からぶつかるというよりは、避ける感じ。
ここでネイタルの天王星とトランジットの天王星のスクエアあるので、
巣立ちの時期。自分で模索するフェーズに入ります。

 

そして、いろいろ見たうえで自分のルールを確立する28歳。
親と対等な、大人の完成ですよね。
一緒にお酒を飲めるし、いろいろ意見を言えるようなそれなりな大人。

ちなみに突然認められて抜擢されたり、出世したり、
今までのやり方が通用しなくなったり、部下を持ったり
子どもが生まれて親としての責任を感じたりとかも多いです。

 

余談ですが、出産が自分のサターンリターンとなることが
結構多いのですけど、その場合、子どもの土星と自分の土星が
同じ位置にあることになり(だいたいですね)
そうすると、土星のアスペクト形成において、
子どものタイミングと自分のタイミングが同じですから、
子どものことで痛い目に合い(当社比)、強制的に学ばされるという
共に学び合います的なバディになりますね。

 

確かうちの母はサターンリターンがわたしを出産したタイミングなので、
私と同じ土星で、同じ位置にあるため、
わたしのことで謝らせられるという目に合っていました!
(うおおおお!今気が付いた。ごめんというべきか?これ、笑)

 

**
 
29歳くらいの1回目のサターンリターン後も、
もちろん、土星はどんどん刷新されます。
時は流れていき、人は成長し、時代はどんどん新しくなる。
同じではいられないのもあります。

 
dosei_c
7年ごとにまた、スクエアになり、オポジション、スクエア
再度2ndリターンする60歳ぐらいまで、
自分のルールとは、ちょこちょこ書き換えられていくわけです。
55歳を過ぎると土星期になりますから、
まあ、土星やっと克服できましたという感じで、仕上がるのでしょう。
(未開の地なのでなんとも、笑)

 

スクエアの時は違和感を感じて微調整している感じ、
オポジションは表に出して、
相手のルールと自分のルールを見比べている感じ
リターンの合はもう総とっかえであり総点検でもあります。

 
あと、この間フランク・クリフォード先生に聞いたのが、
影のサターンリタ―ン。
29歳でクリアして乗り越えた後に、
31歳ごろに抜き打ちのような再テストみたいな感じのようです。
そのあとは海王星、冥王星のスクエア等もありますから、
30代はいろいろとバタバタしやすい時期かもしれません。

 

皆さんの30歳前後というのはどんな感じだったでしょうか?


Profile

みかみまきプロフィール写真
みかみ まき

西洋占星術師&アクセサリーデザイナー、水晶占い師占星術・タロットをまついなつき氏に師事、占星術と水晶透視を松村潔氏に師事しております。詳しいプロフィール

noteつかってます