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あおいとりプロジェクト

高島野十郎展@目黒区立美術館

2016年05月18日|museum, やまねこクロニクル

★5月23日月曜日 11時~21時までウラナイトナカイです。
10:00~13:00 水晶リーディング練習会
※モニター大募集中です!!!
14:00~21:00 通常鑑定です。
※予約今のところガラ空きです。

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Hesomogeさんこと、川口さん
ちょっと前にツィッターで
(あ!トーキングアバウト青い鳥のタロットの隠者バージョンが公開されています。)
高島野十郎展ヨカッターと言っていたような印象があり名前を憶えていて、
さらに友だちがこれを見るために上京すると知って、
「私も一緒に見にいくー」と、便乗してみました。

 

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 『没後40年 髙島野十郎展―光と闇、魂の軌跡』
会 期:2016年4月9日(土)〜2016年6月5日(日)
時 間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日
観覧料:一 般 1000(800)円
主催:公益財団法人目黒区芸術文化振興財団 目黒区美術館
企画制作:福岡県立美術館、テレビ西日本

 

興味が出た理由はほかに、
去年、世田谷美術館に引率で行って、ついでに見て意外と面白かった
「金山康喜のパリ」を思い出し
おんなじくらいの時代かなーと思い、ググったらちょっと早い時代。
でも、金山康喜よりよっぽど長生きしているのでかぶってはいますね。

それと小さいことですが高島野十郎(高島野十郎さん)
老後を千葉県柏市(私の地元)で過ごしていたというところに勝手に親しみを感じます。
残念ながら柏の絵はなかった。越谷と豪徳寺、新宿御苑の絵がありました。
実は全然存じ上げていなかったし、基本的にそんなに興味がないジャンル。
偶然がつながって実際になるというのは面白いですね。

 

‟独学で絵の道に入り、透徹した精神性でひたすら写実を追求。
終生家族を持たず、画壇とも一切関わらず隠者のような孤高の人生を送った”
(中略)
‟享年86。野田市海福寺で葬儀。市川市立霊園に五輪塔が建立され「不娶 寡欲 画道専一」”

 

と、Wikipediaに書いてありました。5男でしがらみがなかったのでしょうか。
あと、1988年(昭和63年)東京・目黒区美術館の野十郎展開催
という記述もあって、あー今回初ではないんだと思いました。

 

彼の足取りを表現するように展示されている館内でもその雰囲気がたくさん出ていますが
かなりあちこちスケッチ旅行(国内外)に行っていて、
フランス行ってその風景に感動したんだなとか、
こういう雑木林好きなんだなというのがほとばしっているような絵であります。
わたしは基本肖像画はあまり見ないので(あのドヤ感がちと苦手)、
風景画ばかりというのはとても見やすい感じ。

 

あと、
大学に行って主席を収めるほど頭が良かったのにもかかわらず、
わざわざ美術の道を目指しています。
恩師をすごく丁寧に書いています。水の天体はないのですが
礼儀正しい人なんじゃないかなと思いますね。
後はアセンダントが魚とかなのかも。

頭はいいんじゃないでしょうかというような配置のチャート
風の天体をたくさん持っています、
冥王星海王星双子、天王星天秤、水瓶木星
まあ、しし座ですから
芸術方面に行くほうがいいでしょうね。

 

絵を見ていると、淡々と黙々と描き続けているイメージ在ります。
あせる風でもなく、キャンバスに丁寧に準備を施し
塗るべきところを塗り、色を的確に選んでいく。
そういう意味ではびっくりするぐらい写実的で、
写真に写り込まない立体感があるような気がします。
特に器と果物が秀逸です。(花がいまいちかな、わたしには)
そこにあるような存在感を描くってどうやっているんだろうと
しばし考え、じーっと見つめたくなる絵でした。

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率直な感想を言えば、
「お金もちの人ののびのびした物質的余裕がありそうな絵」ですね。
写実的でありながら、なんとなく生命力が感じられるきらきら感があり
写真のようなビビット感があり、魅力的でした。

金山康喜はお金なさそう、栄養足りてなそう、精神的に追い詰められてそうな
オーラが絵にあり、見ててつらいというか深淵を覗いている感がありますが、
この方はどちらかというと、少年のように自然の素敵さを観察観察観察という感じですね。
ま、ただの印象ですので、事実と同じかどうか知りませんけど。

実際に高島野十郎は戦争前から絵を描いていて
(青山で空襲に遭った後も)ずっと書いていて
生活に困ったという感じではなかったのが感じられます。
豪遊していたわけでも、ぜいたくしていたわけでもないですけど、
禅道的なつつましい生活をしつつ、コツコツ絵をかき、
画材やら生活やらは困ったことがないという印象でしょうかね。

 

観察してる目は確かだと思うのですが、
生物学者のような図録のような正確な絵というのでしょうか。
ディーテールがすごい。

ディーテールがすごいというのはなんでしょうね、
意識して「書くぞ!」という根性と執念でディーテルを書いている若冲とは違い、
写真のようなピクチャーメモリーでしたっけ?自分の脳に張り付いて忘れない人いますよね。
そういう感じの絵なのです。記憶に焼き付けているというか。
写真のように、見える人っているんですよね。そういうのって、
たしかデータを固定化する水瓶だなと思い出して
チャート立てたら、(時間とか場所とかあまり気にかけていない雑なチャート立てですが)

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まず一番に目に行くのは、乙女土星と獅子水星。
これは写実主義っぽくて、細かく描き込むというのがぴったりきます。
そして、
孤独を選んで暮らしていた天王星と月のオポ、
冥王星海王星(双子)オポで火星(射手)でゆるいですけど太陽と調停
海外に絵を見に行って(教会などの絵をよく見ていたようです)
その辺をスケッチしている感じ

双子冥王星にトラインで支えられた水瓶木星(私と同じアスペクトで、木星はほぼ同じ位置)、
そして、てんびん座天王星(ほぼ私と同じ位置)をお持ちです。
おお、一周している位置だなと思いました。だから、魅力感じるんでしょうかね。
同じところに天体あると変なご縁を感じるだろうし、アスペクトがある人はインスパイアされますよね
例えそれが絵だとしても、その人の姿勢というものが表現されていますから。

**
今回は没後40年記念なのですが、
前回三鷹で没後30年(2006年ってことですよね)やっていたらしいです。
その三鷹は狭かったのもあって、超混み混みだったようで。
こっちの三鷹のほうが自宅から近かった(バスで行ける)ですが、
今回の目黒の美術館はゆったりと見やすくてよかったです。

わたしは割と、山とかの風景がが好きですね。
太陽の絵はインパクト強いですがよく見ると
真ん中が絵具盛り盛りに盛られていて、
エバンゲリオンの使徒がでてきそうで怖い感じでした。
なんというか、いつもは淡々と描いている彼が狂気じみているような?
ろうそくの絵は有名ですが今回30枚くらいあって、部屋一面ろうそくなんですけど
そういうしつこさというか追及する心、一心不乱さには目を見張ります。

日本画のような静かさ、淡泊さが前面に出ている月が書かれた絵も
わたしは好きでした。

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ずっと行きたいと思っていた『メディチ家の至宝』も
ついでに行ってきましたがこっちは落とし穴があり、
わたしの好きではない、カメオと肖像画ばかりでした。
おうふ!
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カメオファンには一見の価値ありな展示です!

でも、美術館となっている洋館がすごい素敵でそっちを堪能しました。
あと、レアすぎるバロックパールは必見!
庭園美術館の庭園と、アールデコ調の屋敷は予想外の素晴らしさでした。
玄関ホールのラリック、この日の一番のスマッシュヒット、眼福でした。
照明のデザインもすてき


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みかみまきプロフィール写真
みかみ まき

西洋占星術師&アクセサリーデザイナー、水晶占い師占星術・タロットをまついなつき氏に師事、占星術と水晶透視を松村潔氏に師事しております。詳しいプロフィール

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